夢 20140802

    ある日、廊下で人事の人(例の組合幹部の女の人)に辞令を渡された。突然、左遷が決まったのだった。 異動先は俺の古巣らしい。機械加工を啓蒙してくれた師父はまだ現役で、快く受け入れてくれた。会社の役員はなぜか面識のあるポンプ工場の面々が揃っている。一番偉い人は俺と軽いジョークで挨拶した後、事務員に「俺が使っていたフラーループを知らんか」と聞いた。同僚は古巣の旧友と今の会社の同僚と、ごっちゃ混ぜになっていて、歓迎してくれる人、訝む人、嫉妬そうな人達が俺とすれ違う。会議室である管理資料が紹介され、俺が発案したらしい。会議の参加者たちは俺に複雑な眼差しを向けた。

    裏切られた昨日の会社でマスターしたノウハウは活かせそうだし、今の会社の役員も自分の能力を買ってくれそうで、俺は再起を誓いつつ(夢の中の夢を見たようだ)、通勤の手段を考えた。ポンプ工場は実家から近い、ローカルの田舎バスでワンコインで通えるが、自動車で通う事にした。

    早速車の中で黄昏ていたら、窓にコンコンとノックされた。見ると男女数人に囲まれていたではないか!どうやら車を歓楽街のど真ん中に泊めたようだ。ドアを開けられ、妙齢の女が乗り込んできた、容姿はよく分からないが、ミニスカを穿いていた。「INAXのXXで~す、覚えています?この後、一緒に飲みませんか?」と来た。ハシゴ酒をして来た様子が伺える。しかも元取引の人、、けどなぜバストイレ関係の取引をしていた?!狼狽える俺を尻目に、女は車から降りて仲間と一緒に居なくなった。 すると車に同乗していた同僚たちがざわめいた。俺は後部座席に座っていたが、運転席にいた高雄君(例の設計の振動屋さん)が流暢な国語で「この人たちと飲むと、いつも焼酎だし、押しが強いから、潰される!けどもう逃げられない。」と言いつつ、車を真っ直ぐにバックさせ、路地に入った。

    暫く裏路地で待機して、また先の連中と合流すると言う。 車の窓越しにパトカーが通っていくのを見た後、目の前の小料理屋にどうやらトラブルが起きた。若旦那らしき人が手首を押さえながら店を飛び出して、血を垂らしていた。続いて女将らしき女の人が野次馬を払いのけて店先まで出てきて、息子の不肖を罵り、自分の不幸を嘆いて、最後は地べたに座り込んでしまった。 俺もこの後不本意ながら飲み会に付き合わなければいけないことで気を揉みだした。すると人事の人から電話が入り、難しい翻訳の仕事が入ったが、そつなくこなせる人がいないと困り気味に喋っていた。「ざま~見ろ!!!」

    物騒な物音で目が覚めた。ソファーから起きて時計を見たら夜十二時を廻っていた。 今日は夏休みの二日目で、外は嵐で荒れていた。